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2021-07-28

【観てきました】新国立劇場『竜宮』

7月24日(土)に開幕した、新国立劇場 こどものためのバレエ劇場「竜宮」を娘と見に行ってきました。昨年見に行きたいと思った舞台ですが、コロナで中止になってしまい、念願かなって初めて観る演目です。

新国立劇場 竜宮
写真は森山開次HPよりお借りしました。

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日本の昔話「浦島太郎」を題材にしたエンターテイメント

日本人なら誰でも知っていると言っても過言ではない「浦島太朗」がどんなバレエになっているんだろうとワクワクしながら劇場に向かったのですが、これが、想像以上でした!演出の森山開次さんワールドであっという間に時間が過ぎていきました。

圧倒的な色彩感

1幕はじめは美しい松のある日本の浜辺のシーンから。やんちゃな子供たちにいじめられている亀を浦島太郎が助けるというお馴染みのシーンです。無事に亀を海に帰すのですが、そこから亀は、海の生き物たちを従えてお礼を伝えに亀の姫として浦島太郎の元に戻ってきます。

亀の姫が、「あの時助けていただいた亀です。」と聞こえてくるように、美しくお辞儀をします。プリンシパルの米沢唯さんの所作が繊細で透明感溢れていて、幕が閉まるまでずっと可憐でした。

物語通りに海に案内されるのですが、プロジェクションマッピングを駆使した演出と、それぞれの衣装の色が繊細で美しくて感動しました。朱や茜色というような赤や、お魚さんたちの薄藍や浅葱色などの青から緑、日本の良さってこういう色彩にもあるなあとうっとりします。

日本の伝統の音楽

要所要所に、弦楽器や太鼓、笛の音など、日本の楽器を取り入れていて、どこか懐かしい音作り。それでいて一つのバレエ作品として盛り上がりもあり、完成度が高いなぁと感じました。

個性際立つキャラクターたち

浦島太郎と亀の姫という主役のお二人はもちろん、イカす三兄弟やサメの用心棒、鯛の接待魚(名前間違ってたらすみません)やお魚さんたちもそれぞれのキャラクターがしっかりとお話のキーポイントになっていて、子供にもすごくわかりやすいし楽しいお話でした。また、四季の踊りもそれぞれが印象的でした。織姫と彦星の一瞬の逢瀬や紅葉の中舞う竜田姫が儚くて…日本文化って素敵だなあとしみじみ。娘にはどれくらい伝わったかな。

最後に浦島太郎は某教の念から、亀の姫に別れを告げて700年後に地元に戻ります。玉手箱を開けるとみるみるうちに老人になりますが、ここで能面「翁」が登場します。その後、鶴となり亀の姫とともに祀られるというフィナーレ。鶴は千年、亀は万年ととてもめでたいシンボルでした。

撮影タイムの大盤振る舞い

最後のカーテンコールが終わると、スタッフの方が「写真NG」というボードをぐるっと裏側にして「写真OK」という時間がありました。子供にとってもとても嬉しい時間だし、出演者の方も手を振ったり、すこし演技をして笑いを誘ってくれたりと、素敵な時間でした!

新国立劇場「竜宮」

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