パリの中心地、ランドマークとしても有名なフランス国立劇場ガルニエ宮の専属バレエ団が、パリ・オペラ座バレエ団です。バレエを愛したルイ14世によって創設され、360年の歴史を持つガルニエ宮は、美しい装飾と最新の設備を整えています。バレエを観劇するには世界最高峰の劇場と言えるでしょう。5階建ての客席は、それぞれに楽しむポイントが違うので、ぜひ現地に行って、バレエだけではなく建築物や歴史も楽しんでほしいと思います。
18世紀に始まり、19世紀にマリー・タリオリーニがつま先立ち(ポワント)の技術を確立したのも、ここパリ・オペラ座バレエ団です。階級制を導入しており、上からエトワール(Danseur Étoile)、プルミエ・ダンス―ル(premier danseur)、スジェ(sujet)、コリフェ(coryphée)、カドリーユ(quadrille)の5階級があります。Etoile=星をトップに非常に厳しいピラミッド構造になっています。また、団員を構成する95% はパリ・オペラ座バレエ学校出身者です。バレエを志す学生の憧れであるパリ・オペラ座バレエ学校が、バレエ団の高い技術を支えていると言えます。バレエ界最古であり、まさにバレエの歴史と共に歩んできたバレエ団です。