・アダージオ(adagio:伊)
イタリア語で「ゆっくり」の意。バーレッスンやセンターレッスンで使われる音楽で、主にフォンデュやデヴェロッペなど大きく丁寧に身体を動かす動きが多いです。もう一つ、アダージオの意味として、グラン・パ・ド・ドゥを構成するもののうちの一つで、男女が二人で踊るパートもアダージオと呼ばれます。白鳥の湖2幕のオデットと王子や、ドン・キホーテ3幕のキトリとバジルの踊りなどがあります。
・アチチュード(attitude:仏)
片脚はまっすぐ伸ばしてたち、もう一方の脚は膝を曲げて上げるポーズのこと。手の向きによって印象が大きく変わるポーズで、曲げた脚は後ろ、横、前に上げることがあります。
・ア・テール(à terre:仏)
フランス語で「床の上」の意。踵をつけて床に足を置いている状態のこと。
・アポテオーズ(apothéose:仏)
フランス語で「最高の賞賛」の意。全幕作品のフィナーレのこと。物語に登場した主要な役柄が舞台に出て踊り最後のポーズを取るところまでです。全ての作品にあるわけではありません。
・アラベスク(arabesque :仏)
片脚はまっすぐ立ち、もう片方の脚は体の真後ろにまっすぐ伸ばしたポーズのこと。バレエと言えばアラベスクのように、代表的なポーズです。
・アレグロ(Allegro:伊)
イタリア語で「速く」の意。素早いテンポでシャンジュマンやジュッテなどから始まりより大きいシソンヌやカブリオールなどのジャンプへと進むようなセンターレッスンんで使われます。
・アロンジェ(allongé:仏)
フランス語で「長く引き伸ばされた」の意。ポール・ド・ブラでは、柔らかく外へ手のひらと指先を返して伸ばします。脚のアロンジェも同じで、脚の付け根から爪先までを徐々に伸ばしていきます。
・アン・オー(en haut:仏)
両腕を持ち上げ、肘は軽く曲げて丸みをつけ、両方の手のひらは内向きで、指先同士は少し話します。先生によく、アン・オーは額縁と言われました。
・アンシェヌマン(enchaînement :仏)
レッスンなどで、先生がいくつかのパをつないで作る短い振り付けのこと。「鎖でつなぐ」の意。
・アン・ドゥオール(en dehors:仏)
英語では「ターンアウト」と呼ばれる、バレエならではの体の使い方。両脚を付け根から外側へ開き、膝もつま先も外側に向いた状態を保つこと。また、軸足から外側に向けて動かすこともアン・ドゥオールと呼びます。
・アン・ドゥダン(en dedans :仏)
脚を内側に向けて動かすこと。アン・ドゥオールの反対。ピルエットでも軸足方向に回転する場合はアン・ドゥダンです。
・アントルシャ(entrechat:仏)
真上にジャンプし、宙で両脚を打ちつけること。アントルシャドゥは2回打ちつけることで、アントルシャ・ロワイヤルと呼ばれることもあります。アントルシャ・カトル(4回)、アントルシャ・シス(6回)などの連続技は見せ場となることが多いです。なんと伝説のダンサー「ニジンスキー」はアントルシャ・ディス(10回)を飛んだと言われています。
・アン・ファス(en face :仏)
フランス語で「顔」の意。正面を向くという体の向きの意味です。バレエの体の向きは、他にもエファセとクロワゼがあります。
・アンボワテ(emboite:仏)
フランス語で「箱詰めされた」の意。小さく弾むように何度も両脚を交互に交差させるパです。