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2021-05-10

【観てきました】K-Ballet youth 公開レッスン& principal デモンストレーション

5月8日にさいたま芸術劇場 小ホールで開催されたK-Ballet youth ドン・キホーテの公開レッスンを観てきました。芸術監督である前田真由子さんのご挨拶に始まり、Youthのワークショップで選ばれた3名のレッスンと、principalによるデモンストレーション。こんなに近くで観られることは他にないと思うので、とても素晴らしい時間になりました。

さいたま芸術劇場 小ホール

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そもそも「K-Ballet youth」とは

K-Ballet Companyは言わずと知れた熊川哲也氏が率いる日本でも有数のバレエ団です。そのジュニアカンパニーが「K-Ballet youth」です。

2013年でK−BALLET SCHOOLが10周年を迎えることを記念し、今まで以上にプロフェッショナルに近い、充実した舞台経験ができる機会を創造するという考えのもと、熊川哲也氏を総監督とするジュニア・カンパニーとして「K-BALLET YOUTH」が設立されました。
団員は22歳までの若手ダンサーを中心とし、才能を持ったダンサーの発掘とプロフェッショナル・バレエカンパニーと遜色のない環境での実践の場を提供。今まで以上に、バレエ文化の土壌を豊かなものにしていきたいという思いのもと、K-BALLET YOUTHは活動していきます。

K-Ballet youth HPより

第一部 K-Ballet youth ドン・キホーテ1幕 キトリのバリエーション

2022年にK-Ballet youth第5回記念講演として、「ドン・キホーテ」の舞台を予定しているそうです。熊川哲也版のドン・キホーテは舞台装置や衣装も素晴らしく、それと同じ舞台をyouthで実現するなんてすごいなぁと感激。来年の舞台には未来のスターも参加するのでしょうね。

その流れを汲んで、今回はキトリのバリエーションのワークショップで選ばれた3名の方が浅川詩織さんにレッスンを受けるという公開レッスンを観に行ってきました。浅川詩織さん自体も、元K-Ballet companyのプリンシパル。キャラクターの細かい演技の部分の指導や、一つひとつのパに対しても丁寧に伝えられていました。真剣に聞いていた娘の頭はパンク状態で、帰りの車ではずっと寝ていました(笑)。何かに活かしてもらえるといいのだけど。

浅川詩織さん

参加者の方も、もちろんアマチュアとしてはトップクラスの3名で、娘が特に上手!と感動していたのは清水利静さん。ダイナミックな踊りにも関わらず音に完全に乗っていて、プロの舞台でも観たいと思わせられるダンサーさんでした。

第二部 ドン・キホーテ3幕のアダージョとコーダ

3名のダンサーのレッスンが終わった後は、異例のprincipal入団の日高世菜さん、principal soloistの高橋裕哉、お二人のキトリとバジルによる第3幕のアダージョとコーダのデモンストレーションがありました。出てきた時のオーラーで会場の空気も一変しました。バレエピアニストの方が弾く美しいアダージョと共に繰り広げられる二人のパ・ド・ドゥは思わず息を止めて観てしまうほど引き込まれました。最後のコーダの超絶技巧もまったくブレず、リフトも空気のようで、この演技をこんなに近くから観られるなんて本当にお得すぎる時間でした。華やかな舞台ももちろん素敵ですが、レオタードとリハーサルチュチュで繰り広げられる世界観、貴重でした。同じ人間なのに、なんか全然違う生き物だな…

日高世菜さん
高橋裕哉さん

娘のバレエをお休みして、インプットの一日にしましたが収穫は大きかったです。普段は、自分のスタジオにいる人のレッスンしか見られないので、どんなところで注意を受けているのかとか、どんなところで何を意識するべきかなど、娘なりにいろいろ考えたようです。そして、Bunkamuraのような大きな舞台ではなく小ホールでprincipalの踊りを見られたこともとても感動しました。私たちの席はほぼ真横からの観覧だったのですが、フェッテが全くブレないところとか、あんなにハードな動きなのに全く疲れを見せずに踊り切るところとか、どれほどの鍛錬を積んだらあんな風になれるのか不思議なほどでした。素敵な1日になりました。

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